あなたが知らなかった健康情報

2025/04/17

椎間板ヘルニアと仙骨

椎間板ヘルニア

広島の仙骨良法(仙骨無痛療法)「MRT広島」から、健康情報をお届けいたします。


   これまで急性の腰痛「ぎっくり腰」についてお伝えしましたが、今回は慢性の腰痛について、病院や他の治療院では決して聞けない、MRT仙骨無痛療法の考え方をお伝えしていきます。


 まず、慢性の腰痛として、大きく分けると以下の病名が挙げられます。


「椎間板ヘルニア」「坐骨神経痛」「脊柱管狭窄症」「腰椎すべり症」「腰椎分離症」など・・・。


   今回は、その中でも若年性の腰痛でもある「椎間板ヘルニア」についてお伝えいたします。


◆現代医学の概念 ・椎間板ヘルニアとはどんな病気か?

 人間の内臓は、主に背骨によって支えられています。そして、それらを1本の柱としてつないでいるのが1個1個の椎間板です。

ところが、20歳を超える頃になると、椎間板を取り囲んでいる繊維輪の中の髄核という半液体状の物質が、段々と水分を失い、そのために内臓の荷重を分散させていた椎間板が次第にその役割を失っていきます。

 その上、何らかの拍子に繊維輪の弱い部分から髄核が飛び出してしまうのが、椎間板ヘルニアの正体です。


  ・椎間板ヘルニアの症状・原因

 ほとんどが急性に起こり、痛みで立とうとしても立てなかったり、急に動けなかったり、いわゆるぎっくり腰の状態になります。

 痛みは、通常、脊髄神経根の圧迫や刺激で起こった根性坐骨神経痛で、少しでも痛みを避けるため脊柱側湾(左右どちらかに曲がってしまうこと)と下肢の神経マヒまたは刺激症状があります。

 ヘルニアが巨大な場合は、脊柱はまっすぐですが、全体に固く棒のようになって、全く前屈できなかったり、寝ていて脚を持ち上げようとすると、股関節で屈曲しないで、身体ごと持ち上がってしまうほどになります。

 くしゃみや咳をしたり、頸部を圧迫したり腹圧をかけると、飛び上がるような腰痛や下腹痛を誘発することも少なくありません。 (参考文献:『家庭の医学』(主婦の友社)


◆MRT仙骨無痛療法の理解・椎間板ヘルニアの原因は?

 椎間板ヘルニアの原因には、

①重たいものを持った

➁腰をひねった

③腰を強くぶつけた

④運動(スポーツ)のし過ぎ 

⑤肉体的な疲れ 

などがあると一般的には言われています。

 しかし、実はこれらは真の椎間板ヘルニアの「原因」ではないのです!

 これらは、あくまで「切っ掛け」なのです。  以前、「ぎっくり腰」について解説させて頂きましたが、その記事を読まれた方はもうおわりですね?

 まだ読まれていない方に、あらためて詳しく説明しましょう。

 例えば、「重たいものを持って、椎間板ヘルニアになった」とよく言われますが、では、重たいものを持った人が全員、椎間板ヘルニアになるのでしょうか? 違いますよね?  では、重たいものを持って、椎間板ヘルニアになる人と、ならない人の違いは何でしょうか?

  その鍵を握るのが、仙骨なのです!

 ”仙骨は常に動いていて、健康な人ほど、可動性があり柔軟に動いている”  ということがMRT仙骨無痛療法仙骨無痛療法の創始者である内海康満先生の研究でわかっています。 さらに、MRT仙骨無痛療法43年の臨床実績から、そのことが実証されています。 そして、その仙骨の動きが、歩行不足、寝不足や疲れ、精神的なストレス(実は精神的なストレスが仙骨の動きを1番妨げる要因なのです)などによって、鈍くなって、いわゆる“仙骨が固くなった”状態のときに、さきほど挙げた様々な切っ掛けが重なって、仙骨がオーバーワークとなり、仙骨自身でバランスが取れなくなったときに、椎間板ヘルニアという現象を引き起こすのです。

 つまり、仙骨の動きが鈍く、仙骨が固い状態になったときに、更なる負担を掛けることで、椎間板ヘルニアを引き起こしてしまうということなのです。 逆に、仙骨の動きが良いときに、重たいものを持っても、仙骨自らがバランスを取りますから、椎間板ヘルニアにはならないのです。 このように椎間板ヘルニアになる根本の原因は仙骨の動きの低下にあるのです。


◆仙骨は背骨を支える土台の役割をしている

 さらに詳しく解説しますと、仙骨は骨盤の中心にあり、背骨を支える土台の役割をしています。

 その土台である仙骨が歪んでしまうことで、その上にある腰椎が歪み、その歪みによって、椎間板が飛び出てしまって、神経に当たり、椎間板ヘルニアによる痛みやしびれが発生するのです。

 MRTの仙骨瞬間無痛良法は、椎間板ヘルニアの症状が出ている腰を直接触ることなく、土台である仙骨を整えます。

 土台である仙骨が整うことによって、椎間板ヘルニアの症状が出ている腰椎も整い、その結果として、椎間板ヘルニアの症状が改善していくのです。  

 実際に、MRT仙骨無痛療法の43年、延べ400万人にも及ぶ臨床の中で、数多くの椎間板ヘルニアの方がMRT仙骨無痛療法を受けられて、椎間板ヘルニアが改善された方が数多くおられるという事実があります。                             

 このように、椎間板ヘルニアになるのも、逆に椎間板ヘルニアが改善するのも、仙骨がカギを握っているということなのです。  

 では、次に現在、椎間板ヘルニアを患っておられる方へのアドバイス、注意点を解説します。


◆椎間板ヘルニアの際の注意点

①コルセットは使わないようにしましょう

 コルセットをしていると、一見安定してよいように感じますが、腰は仙骨の上に腰椎が5つ乗った構造になっており、それを脊柱起立筋という筋肉で支えているのです。それをコルセットで支えると、元々、支えてくれていた脊柱起立筋という筋を使わなくなってしまいますので、筋肉がどんどん衰えて更に骨格が歪んでいくことになります。

 つまり、コルセットを続けているうちに身体の機能がどんどん衰えてしまいますので、コルセットは手放して、少しずつでも歩いて、身体を支える筋肉を取り戻すようにしましょう。  

 実際に、街中で背中の丸い猫背のご年配の方を見かけられたことがあるでしょう。  

 その方々は、20年、30年という長きに渡ってコルセットを付けていた結果、脊柱起立筋を使わなくなってしまって、背骨を支えることができなくなった結果、背骨が曲がってしまって、背中が丸い猫背の姿勢になってしまっているのです。  

 また、コルセットを付けているときには、胃腸が圧迫されて気分が悪くなることがあります。 急性の腰痛の場合はまともに日常生活が送れないので、コルセットの使用は仕方ないですが、慢性の腰痛の場合は、極力コルセットを付けないようにして、筋肉の衰えを防止しましょう。  

②腰を保温しましょう。

 しかし加温はいけません 特に女性の方にとっては、腰を冷やすことは椎間板ヘルニアなどの腰痛のみならず、生理痛、冷え性などあらゆる病気の切っ掛けとなりますので禁物です。 冬はもちろん、夏場でもクーラーで冷えた電車やオフィスで腰を冷やさないように保温することは重要です。 しかし、誤解されやすいことなのですが、保温は大切なのですが、加温はしてはいけないのです。

 これはMRT仙骨無痛療法を受けられている方なら、担当のリーディングセラピストからお聞きになられて、すでにご存知のことと思いますが、腰の部分(特に仙骨の部分)をカイロや加熱型の治療器具などで温めてしまうと、せっかくMRT仙骨無痛療法で整えた生体磁場が弱まってしまうのです。

 例えば、ぎっくり腰の方が、MRT仙骨無痛療法によって痛みが消えたのに、その後、家に帰ってから使い捨てカイロなどを当てて腰を温めたら、再び痛みが戻ってしまったという方がいらっしゃるほどです。 また、冬には電気カーペット、電気毛布などの使用もなるべく避けたほうがいいでしょう。  

③楽な姿勢で過ごしましょう

 普段の姿勢や動作について、痛みが出る姿勢や動作は、身体からの警告ですから、やらないようにしましょう。

 無理をして背筋を伸ばすような、いわゆる「良い姿勢」をしないことも大切です。 また当然のことですが、重いものを持ったり、身体に負担をかけることは控えましょう。 それ以外には、仕事で使用しているイスの高さや形状が身体に合っていない場合や、靴が擦り減っていたり、自分の足に合っていないという場合もあります。 更には、寝具が自分に合っていない場合もあるのです。日ごろ使われている寝具が、自分に合っているか見直してみましょう。  

④よく歩きましょう

 腰痛の場合、病院では「安静にしましょう」と言われることも少なくないようです。

 しかし、ただ休んでじっとしていても、仙骨の動きは更に鈍ってしまいます。 急性の腰痛で立ち上がることもできないという状態は別として、日常で、自分ができる椎間板ヘルニアなどの腰痛の改善・予防は「歩くこと」です。 歩くことで仙骨の動きが良くなり、固まっていた腰がほぐれてきます。歩き始めは腰が固まっているので痛いかもしれませんが、普段通り歩く必要はありません。腰が痛くて前かがみになってしまうかもしれませんが、それでも構いません。小股でゆっくり歩いていくうちに、仙骨が動き出して腰がほぐれてくるので最初だけ我慢して歩きましょう。 痛くて立つこともできない場合は、仰向けに寝て膝を曲げて足の裏を布団につけ、左右交互に足を滑らせるように動かすのもいいでしょう。 そうして、立てるようになったら、その場足踏み、歩けるようになったら痛みが出ないようにゆっくりと歩幅を狭くして歩いてみましょう。何キロ歩いたかが重要ではなく、何回、足を動かして仙骨に刺激を与えることができたかが目安となります。

⑤座る時間を減らしましょう

 座るという動作は、立っているときの3倍の負担が腰に掛かるというデータが出ています。 椎間板ヘルニアで痛みがひどいときには、なるべく椅子に座らずに、立つか、横になりましょう。とくに車のシートは腰に負担が掛かりますので、椎間板ヘルニアで痛みがひどいときには、車の運転は控えましょう。 私自身の実体験ですが、椎間板ヘルニアで痛みがひどいときに、クッションの柔らかいソファーに座ったのですが、いざ立ち上がろうとすると、激痛で立ち上がれなくなったことがありました。そのときは、姿勢を少しずつ変えて、痛みが出ない姿勢や方向を探って、何とか立ち上がれました。しかし、いざ立ち上がろうとして、実際に立ち上がるのに、約10分も掛かってしまい、それ以来、椎間板ヘルニアで痛みがひどいときに、クッションの柔らかいソファーに座ることが怖くなったことが実際にありました。 もう一つ実体験をお話します。あまりにも椎間板ヘルニアで痛みがひどくて、歩いて通院できないと感じたときに、タクシーに乗ろうとしたら、腰が曲がらずに結局、タクシーに乗ることができずに、電車で立ったまま通院したこともあり、そのときに座るという姿勢は椎間板ヘルニアによくないことが実体験としてわかりました。 いかがでしたでしょうか? 座るという動作が、いかに腰に負担を掛けているか、椎間板ヘルニアにとって良くないことはおわりですね? また、座る動作と同様に、起床時に腰が固まっている場足は、無理に起きないで、1分間くらい百科事典など厚めの本を腰の部分に敷いて、腰が伸びてから、起きるようにしましょう。 私自身も経験がありますが、起床時に腰が固まったまま起きて、動作をすることで腰痛を更に悪化させることがありますから、さきほどの方法で腰が伸びてから動作しましょう。 あるいは、起床後すぐに、その場足踏みをすることで、仙骨の動きを良くすることで、腰がほぐれて、その後の動作が楽になります。

⑥痛み止めの薬は使わないようにしましょう

 痛みを止めてしまうと、痛みを感じないので、動いてしまい、余計に骨が歪んで、腰痛が悪化してしまいます。

 痛みは取るものではなく、取れるものです。骨格が整った結果として、痛みが取れるのです。

 痛みは骨が神経に当たって起きていますから、根本的には背骨の土台である仙骨の歪みを調整することが1番の改善方法となります。

 そして、痛み止めの薬によって痛みを取ったことで、椎間板ヘルニアが改善していないのに動いてしまうことで、痛み→痺れ→麻痺というように椎間板ヘルニアの症状が進行して悪化していきます。 逆に、椎間板ヘルニアの症状が改善していくときには、麻痺→痺れ→痛みという順序で良くなります。


 いかがでしたでしょうか? 椎間板ヘルニアについて、理解を深めて頂けましたでしょうか?

 更に椎間板ヘルニア、腰痛について詳しく知りたい方は、是非最寄りのMRT仙骨無痛療法オフィス(仙骨瞬間無痛療法)にご来訪ください。




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